バイオリン未経験の親でも、家での練習を教えられる?

親も一緒に弾いてみよう

レッスンを続けられるかどうか、バイオリンが上達するかどうかは、本人の意思だけでなく、自宅で練習をサポートする大人(保護者)の存在も重要になります。とはいえ親も未経験だったら何をどう指導・サポートすればよいのか見当もつかない・・・と不安に思うのは当然のこと。

 

でも、毎日の練習をみているのはほかならぬ親自身ですから、何もしないわけにはいきません。
 

バイオリンを弾くのは、大人が想像する以上に気力と体力を要します。正しい1音を出す、たったそれだけでも最初のうちはしんどいものです。年齢が低くなるほど、正しい1音を安定して出せるようになるまで時間がかかります。
 

講師の説明はとても簡単そうなのに、うちの子は全然できてない・・・と思うとつい苛立って「そうじゃない、違うって言ってるでしょ!」と強い口調でダメ出しをしがち・・・
 

そんな時、子ども達は声に出さないまでもみんな同じことを思っています。

だったら自分でやってみせてよ!

そうです、やって見せてあげればいいのです。バイオリンを始めて間もないうちは基本の動作や単純な音の練習なので、一緒に弾いてみてください。講師の先生に言われたことの半分もできないかもしれません。
 

それでいいのです。想像以上に難しいことが分かれれば「そうだよね、これは難しいから、ひとつひとつ上達していこう」と子どもの立場になって解決策を探すことができます。
 

また、言語化することが難しい子どもに代わって「ここがうまくできません。どうしたらいいですか?」と講師に質問することもできます。大人が出しゃばりすぎ?なんて気にする必要はありません。高学年生であっても、最初のうちはひとりで姿勢や癖を直すことは難しく、親と二人三脚が必要です。子どものモヤモヤを言葉に変換してあげることができたら、そこから子どもも「どうやって分からないことを伝えるか」を学びます。
 
 

動画・画像をオリジナル教材にする

毎回のレッスンでたくさんメモを取って分かったつもりになっていても、いざ子どもと練習の場面になると「あれ、やっぱり分からない!」と混乱することは珍しくありません。

 

大事なポイントはもちろんメモを取っておくと良いのですが、加えて有効なのが、画像や動画を撮っておくこと。講師のお手本の撮影でも良いのですが、ぜひやってほしいのは、子ども自身が上手に弾けているとき・正しい姿勢が保てているときの画像や動画です。
 

先生の上手な演奏をお手本にしても、同じにできているかどうか分りにくいことが多いのですが、子ども本人の演奏動画なら、比較したときに同じにできているかどうか、分かりやすいのです。
 

上手く弾けているときの画像・動画と、悪い癖が出ているとき・姿勢が崩れているときの画像・動画の両パターンを撮影して、比較するのも有効です。
 

子ども自身は弾くことに集中しているので、姿勢や悪い癖に気を配る余裕がありません。だから「できているときはこうだけど、ダメなときはこんな風になってるよ」と客観的に見せてあげると、子ども自身も理解しやすく、「何をどうしたらいいか」指導するポイントも見つけやすくなります。
 
 

間違えやすいところはスマホで撮影


 
 

ダメ出しより「上手にできている」ことを教える

理想とするお手本と比べてできていないポイントを指摘するのは簡単です。最初のうちはできないことばかりですから、ダメ出ししようと思えばいくらでもダメなポイントを挙げられます。
 

でも「あれがよくない」「これもできてない」とネガティブな言葉ばかり投げかけられては、誰だってだんだんやる気を削がれてしまいます。
 

上達するために必要なのは上手に弾けている瞬間を増やすこと。だから「いま姿勢が良く保ててる」「弓の動かし方が良くなった」と、上達したポイントを教えてあげましょう。
 

子どもにしてみれば「できている」と言われたことを再現するだけですから、そのほうが練習しやすいのです。
 

ダメ出しするより上手な点を指摘するほうが難しいので、親自身も子どもの演奏を良く観察している必要があります。大人も観察力が養われるので、1日10分の練習タイムは、親子で成長する学びの機会として存分に楽しんでください。
 
 

一緒に正しい動きを再現してあげましょう