「子どものバイオリンは、何年ごとにサイズを替えるの?」

子ども用バイオリンは、体の大きさに合わせてサイズも違います


 

「子どものバイオリンは何年ごとに買い替えが必要なのですか?」

 

これはバイオリン講座でも、よく聞かれる質問です。
 

これに対して「●年ごとに買い替えてください」と答えることができません。
 

代わりに「体の成長に合わせて、楽器のサイズも変わります」とお話ししています。
 

あまりピンとこない答えかもしれませんが、バイオリンのサイズの決まり方が分かると納得できます。

 
 

バイオリンのサイズは、腕の長さで決まります

バイオリンのサイズは腕の長さで決まります。左腕を伸ばして、左手が楽器の先端の渦巻きに届けば、そのサイズでOKです。このとき、肘が曲がりすぎているようなら、そのサイズは小さいのでひとつ大きいサイズを試してみましょう。
 

腕の長さには個人差がありますから、同じ身長の子どもでも、体格や腕の長さが違えばサイズが違うことがあります。
 

例えば、7歳と5歳の子がともに身長110㎝で同じだとしましょう。7歳の子はスラっと腕が長くて大き目のサイズが使えて、同じ身長でも5歳の子はひとつ小さいサイズを使う、ということは珍しくありません。

 
同じ年齢でも、身長や体格・腕の長さが違えば、当然サイズも違います。

 
 

左腕を伸ばして、先端の渦巻きに手が届けばそのサイズでOK

 
 

サイズが変わる時期も、人それぞれ

子どもの成長には個人差がありますから、楽器のサイズが変わるタイミングや期間も、みな同じではありません。

 
靴のサイズに例えたら分かりやすいかもしれません。

 
同じ年齢・月齢でも、成長が早くてすぐに靴のサイズが変わる子もいれば、同じサイズを長く履き続ける子もいます。バイオリンも、すぐにサイズが変わる子もいれば、同じサイズを長く使う子もいます。

 
サイズが小さすぎると体が縮こまって姿勢が悪くなります。急に背が伸びた時期は楽器のサイズも変わっていることが多いので、服や靴のサイズが変わるときには、楽器のサイズも気にしてください。

 
しかし、いずれ大きくなるからといって、最初から大きすぎるサイズを使うことはできません。靴も、大きすぎるサイズでは歩きにくくてかえって不便です。バイオリンも、あまり大きすぎるサイズでは腕が届かず正しい演奏ができません。

 
目安は、左手が渦巻きに届くこと。そして、顎当ての位置が左顎の下に収まるように測りましょう。大きいサイズで無理して届かせようとすると、たいてい顎当てがずれています。
 
 

サイズが合わないと弾きにくい


 
 

身長とサイズの目安は、あくまでも「目安」

インターネットを検索すると、楽器店や楽器メーカーのウェブサイトに身長とサイズの目安が掲載されています。

 
でもこれはあくまでも「目安」で、上述のとおり腕の長さでサイズを測りますから、身長だけでは正確なサイズは分かりません。

 

私たちのレッスンでは、ネット検索で出てくる目安表よりもひとつ大きいサイズをお貸しすることが多くなっています。
 

というのも、最近の子ども達には手足の長い子が多く、目安表よりひとつ大きいサイズを使えるからです。
 

たとえば、身長110㎝だと「1/10」というサイズが推奨されることが多いですが、実際は身長110㎝に「1/10」ではすでに楽器が小さいことが多く、身長110㎝ならひとつ上の「1/8」というサイズをお貸ししています。
 
 

「うちの子のサイズはいくつ?」

子ども用のバイオリンは、分数でサイズを表します。そのため「分数バイオリン」「分数楽器」と呼ばれています。

 
小さいほうから、1/16、1/10、1/8、1/4、1/2、3/4、そして大人用のサイズが4/4(フルサイズ)です。

 
私たちのレッスンでは、サイズの目安を次のように設定しています。

 

  • 身長95㎝以下 ⇒ 1/16
  • 身長96~105㎝ ⇒ 1/10
  • 身長106~115㎝ ⇒ 1/8
  • 身長116~125㎝ ⇒ 1/4
  • 身長126~135㎝ ⇒ 1/2
  • 身長135㎝~ ⇒ 3/4 または 4/4
  • 身長140㎝~ ⇒ 4/4
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    上記は「目安」なので、実際に持ってみないと適正サイズは分かりません。ひとつ大きいサイズに腕は届いても首元が苦しい、など扱いにくいこともあります。

     
    お子様に適正な楽器のサイズを知りたいときは、楽器店で尋ねてみましょう。ショッピングモールにある大手チェーンの楽器店でも測って教えてくれるので、お買い物ついでに立ち寄ってみましょう。